レゲエ初心者に進めるアーティスト

気がつくとボブ・マーリーの年齢を今年越えてしまっている事に気付いた。

僕がレゲエと出会ったのは1994年頃で、当時は知らなかったがバブル崩壊したばかりの頃だ。3つ上の先輩の紹介でレゲエを聴き始めた。
その先輩はしゃれた遊び、かっこいい遊び、モテル遊び、イケてる遊びは全てやる感じで、レゲエもその一貫だったのだろう。ハードロック、ヘビメタ路線から一転。レゲエライフが始まったのである。
最初に聞いたのはシャインヘッドとタイガーだ。
ディージェイ(ヒップホップで言う所のラッパー)とヴォーカルを器用にこなすアメリカ発のレゲエのシャインヘッド。彼の代表曲は後にも先にも「ジャマイカン・イン・ニューヨーク」で、当時ラジオからよく流れていた。スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」のカバー曲だが、元歌はほとんど聞いた事が無い。
アメリカで売れた曲だからまず聴きやすい。レゲエだと知らずに聴いて人もたくさんいるだろう。

Sidewalk University

Sidewalk University

そして、タイガーだけどこれが面白すぎた。がなり声で耳に残る変なフレーズを連発する。レゲエ・サンシュプラッシュにタイガーが出てきた際は会場がおおいに盛り上がりを魅せた。彼によってレゲエの入りがダンスホール・レゲエのディージェイスタイルを主に聴き始めるようになった。簡単にレゲエののめり込んだ。

Claws of the Cat

Claws of the Cat

レゲエに興味ない人間に最初に聞かせる曲を選ぶのは難しい。

クリスマスプレゼントにボブ・マーリーの生まれ変りと言われたガーネット・シルクのCDを渡されても女子高生がそれにはまる訳がないのだ。自分が良いと思う物をプレゼントに選ぶというまだまだ若い頃の苦い思い出である。その数年後に彼は事故で死んでしまい、「ボブ・マーリーの生まれ変りと言われた」という言葉がこれからもずっと残る唯一の人となるだろう。彼の甘く切ない声を聞くと、今でもせつなくなる。レゲエという夏に会う曲に関わらず、クリスマスを思い出す。

It's Growing

It's Growing

レゲエファンならまずボブ・マーリーをどうしても進めてしまうのだが、いきなりボブ・マーリーは渋すぎる。そりゃあ名曲ぞろいだろうけど、やはりオールディーズなのだ。僕をレゲエへの道へいざなった先輩のように最新のヒットチャートから聞かせるべきなのだと思う。

以下がreggae-vibes.comのヒットチャートへ
http://www.reggae-vibes.com/jamtop20/jamtop20.html

最初にダンスホールのTOP25で、次にレゲエのトップシングルになっている。ちなみにダンスホールはレゲエのジャンルの一つで初心者はまずダンスホールのようなノリのよい曲からはまって行くように思う。この記事を書いた時はマバドが5曲のっている。今ノリに乗っているのが分かる。大御所のビニーマンも3曲乗っていたりするからヒットチャートだからフッレシュとは限らない。どちらもディージェイスタイルの2人。マバドはバウンティーキラーの弟子で、バウンティーキラーの終世のライバルがビニーマン。自分の影響で聴き始めた人は、当時自分が嵌っていたもろダンスホールのC.J.ルイスからだった。

ザ・グレイテスト・ヒッツ

ザ・グレイテスト・ヒッツ

レゲエ・シングルの方がボブ・マーリーから脈々と流れるルーツ・レゲエと言われ、レゲエをあまりよく分からない人のイメージにぴったりの曲がこっちのジャンルだ。
この記事を書いた時はココ・ティー、フレディ・マクレイガーと大御所も健在だ。ヒットチャートと言えど、新しい人が出てくる訳じゃないからね。フレディ・マクレイガーの事をレゲエヴォーカリスト四天王の1人と書いているのを見た事があるのだが、他の3名が分からない。たぶん、デニス・ブラウン(レゲエ界の貴公子)、グレゴリー・アイザックス(クール・ルーラー)、シュガー・マイノットだと予想。つうか四天王って言い方は日本人が好きな言い方だから、日本人が言い出したんじゃないかと邪推する。
ヒットチャートの6位にもう中堅と言っていいシャギーがいたので載せる。彼はカバー曲の「おー!キャロライナ」でブレイクして、カバー曲で売れた歌手はすぐいなくなるという法則を無視して今も健在。珍しいパターンだと思う。まぁこれはどう聞いてもダンスホールだと思うのだが。

ラガ注入!!

ラガ注入!!

2011/10/20追記:この歌詞の我が家ばりのシモネタじゃないよな。「彼女は私のサトウキビの味が好き」ってかんぐりすぎ?

「つうか、シャギー薦めんのかよ」と言うツッコミがきそうだがそうではなく、ヒットチャートから探して曲聴いて買ってみて欲しい。ちなみに自分はアメリカ発のシャギー。イギリス発のC.J.ルイスと本国ジャマイカ発じゃない人から嵌っていった。
最後にレゲエ・シングルチャートに27週ランクインしている曲の動画載せる。
Danglinって初めて聞く人だけど、さっきのシャギーの曲は今年の12月に発売するアルバムに載っているからいいものの、まだこの曲のCDは日本で発売されておらずMP3ダウンロードのみ可能。

Keep On Believing

Keep On Believing

2011/10/20追記:
↓HYPE−TVのヒットチャート
http://www.hypetvjam.com/music.php